2才半を過ぎてからミニモニの寝言が英語なことに気がついた。
そうか、この子の第一言語は英語で固まりつつあるんだなと思いならが、その昔、英語を一生懸命勉強していた私にとって、英語を話している夢をみることや寝言は、そこまで自分の脳に英語を叩き込めたのかとご褒美のように嬉しかった事を思い出した。
バイリンガル育児。
ひと括りに言っても、それはかなり個々それぞれにペースもやり方も言語比率もバラバラで、子供の素質まで合わさると、これという王道な正しい行い方も分からない。
ミニモニの場合、英語が第一言語で日本語が第二言語。
1才の頃は私も気をつけてなるべく日本語でと積極的に話しかけていたけれど、彼女が私の保育園の私の受け持つクラスに本格的に入園してからはそれも難しくなってきてしまった。というのも、他のクラスの園児たちに私は英語で話しているので、ミニモニもあれ?ママ英語喋れるんじゃん!という理解に。
更に言えば、この1年で私も少しバイリンガル育児に迷いが生まれてしまっている。
例えば、保育園の隣のクラスの4・5才児の英語力をみていると、とにかく言語能力の基準が高い。子供達の中には物事を論理だてて自分の主張を訴える。ディベートもお手の物な園児達が多く、自信に満ち溢れている。
それならば、今は第一言語の英語に集中させたほうが良いのではないかと思い始め・・・
けれど、周りの特に日本人のママさんたちからはもったいない!と言う声も。確かにそうでもある。私だってミニモニに日本語は忘れて欲しくない。なので、今でも日本語の絵本は一緒に読むし、ミニモニも日本語の歌を楽しく聴いて歌ったりしている。
ちょっとしたオノマトペ用語や相槌なども日本語。簡単な日本語なら聞き取れる。返事はほぼ英語だけれど理解力は付いてきていると思う。当たり前だけれど、日本語が第一言語の2才半の子供のそれと比べると格段に差はある。
そもそも、私はなぜミニモニに日本語を忘れて欲しくないのか。その問いを探求すると、親のエゴも多少はあるとして、やはりミニモニのアイデンティティには日本人が入っている。その部分を誇りに思う・・・とまではいかなくとも、愛して欲しいし、それが自信に強みに成って欲しいと願うからなのかも知れない。
言語は文化。
これは、私が英語学習を長年するうえで身に染みて感じてきたこと。言葉を知る事は、文化を知る事に直結する。
でも、どう舵を切っていいものか・・・と悶々としていた時に、ふと、東洋経済のキャリア相談で「帰国子女はどう生きるべきですか?」という記事を読んだ。
その返答されていた方のアドバイスに私は衝撃が走った。
以下、その返答の一部を抜粋します。
【まずは結論から言います、日本語を勉強しましょう。正しい日本語を正確に使う習慣をつけましょう。~中略~文中で「てにをは」が重複している箇所が見受けられます。文章を書いたら必ず見直しましょう。】
【なぜ、こんな細かいことやニュアンスを気にするかと言えば、メインの思考を司る言語がしっかりしていなければ、深く考えることができないからです。質問者の方は母国語が英語なのかもしれませんが、もしも日本語であれば母国語を大切に扱いましょう。「帰国子女だから日本語(母国語)が少しおかしくて」と言う人に、マザーマーケット(日本)で丁寧な仕事はできませんし、複雑なビジネススキームに関する議事録も任せられません。】
どうしてこんな当たり前のことに気づけなかったのだろう!
私自身もバイリンガル。けれど第一言語は圧倒的に日本語。それは勿論、日々の思考も、本の読むことも、書くことも日本語のほうが強く、物事を探求する力を日本語で身につけてきた。そして、その深さこそが私のアイデンティティを作っているとも言える。
中途半端に圧をかけ、2つの言語を同時進行で50:50に進めてゆくよりは、母国語を極めることをサポートしつつ、第二言語は楽しくをモットーに学んでゆければよいのではないだろうか。
因みに、私が英語が好きになったきっかけは、母に連れて通わせて貰った英語教室で外国人教師と歌を歌ったり、ゲームをしたり、そこから洋画や洋楽に興味を持ち、この人達はインタビューでなんていっているのだろう?歌詞の和訳や英語の字幕なしで理解したい!というモチベーションからだった。
私もまだまだバイリンガル育児に関しては初心者。この考え方が正しいのかも分からない。完全に模索中。でもそれでよいと思う。ミニモニの性格や言語との相性もある。一緒に歩んで行ければいと思う。舵を取るときはミニモニと一緒。
唯一、私の母親が英語が話せないので、そこだけがちょっと残念かなと思っていたけれど、私の母親は母親で「別に日本語喋れなくてもいいじゃない!英語で暮らしているんだから!そんなこと心配しない方が良いわよ。」と思い切り前向きに背中を押してくれたので、少し心も軽くなった。
育児に悩みは尽きないけれど、私と言う人間も母親として成長させてくれている。
それ以前に、ちゃんと日本語英語に関わらず、ミニモニとコミュニケーションをする時間、絵本を読む時間、遊ぶ時間もちゃんと取ってあげないと。そこからだわ。
長くなりましたが、読んでくれてありがとうございます。
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