2022年6月18日土曜日

Vol.27 死ななかったけれど心が死にかけた

 元気に再スタートを切ったと思えたのにいきなり2週間空きました。

というのも、長女ミニモニがおそらく彼女史上最悪の風邪を引いてしまって、

もうとにかく大変でした。

ミニモニは喉が腫れて声がかすれるところから始まり、止まらない、そしてだんだんタンがからむようなイヤな咳。ついには発熱…が4日も続き可哀想な状態に。

(因みにコロナではありませんでした。)

ふつう母親なら「変わってあげたい・・・」なんて思うのかも知れませんが、

私の場合は「いや、絶対に変わりたくない!健康であり続けてこの子を治さなくては!」と必死に風邪菌防御の日々。

更に言えば、まだまだ小さい生後2ヶ月の次女プチモニもいるので、

健康維持を最優先で生きていました。

保育園も1週間以上休ませることになったので、

家事育児もちろん何処に行くにも2人連れてなので神経張り詰めての日常生活。

とくに買出し時の駐車場とか怖かった・・・車があちこち行き交う空間でプチモニを降ろしてベビーカーに乗せ、乗せたベビーカーに気を配りつつ、ミニモニを降ろして手を掴み・・・その状態でどっちもグズられると無性に泣きたくなってしまったり。

そんな時は、早くいい思い出だったわと懐かしく思える位まで一気にタイムリープしたくなりました。本気で。


2人目の妊活中~妊娠時期にかけてよくふと

「2人目の授乳生活できっと睡眠時間取れない上に1人目が病気になったりしたら私死んでしまうのではないだろうか・・・」と

そこが唯一の不安だなあ。なんて思っていましたが、

現実を目の前にして挑まざるおえなくなったこの状況。結果論から言うと、こうしてブログにも書けているので死にませんでした(苦笑いも込めて。)

今現在、ようやくミニモニも咳が残る程度で、夜もしっかり寝てくれているし、保育園にもようやく復帰できています。そしてこのタイミングでプチモニも長く寝てくれるようになってきたので、夜通し寝てくれる日も近いのではと期待しているところ。

そう。死ななかった。

けれど、少し怖い事が起きて。

一時期、疲労が限界に達したようだったのですが、勿論、育児を休む事はできず。どうやら私、無意識に「疲れた」「眠い」という感情をどこかで遮断したようで、

夜中にふと搾乳をしながら、

ーあれ?なんかここ数日、なんにも感じられないぞ。楽しいとか美味しいとか。笑顔を作って1日をこなしていても、心が育児が空洞化してしまっている。。。

ヤバい。

この時点で自分を顧みることができたのは良かった。ちょっと自分のオカシイな。に気づけた事。ここで気づかなかったらきっと私は鬱に成ってしまっていたと思う。


そこからはとにかく必死で好きな本や漫画や音楽や食べ物や、とにかく「心に響くもの」を追いかけて行ったのですが、唯一私の心を引き上げてくれたのが、なぜか、


浦沢直樹作品 漫画 「MONSTER」でした。

 


読んだことの無い方にお伝えすると、

これは前向きな感情を探し求めて辿り着く作品ではなく、むしろ真逆・・・

読んでいると「絶望」や「混沌」、

更に言えば「殺人鬼」「虐待」なんてゆうキーワード溢れる物語なのですが、

なぜか私の心に響いてくれて。

私はようやく私を取り戻す事ができたのでした。

おそらくその混沌とした絶望的な物語から光が差して

生きる強さや、心の重さをしっかり感じられる作品だったからかもしれません。



全18巻、読了した時、私は母としてまた強くなっていましたよ。

来週からはまた穏やかな日々が戻ってくることを願って。。。


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