2020年2月27日木曜日
Vol.9 この孤独を知っているからこそ。
ミニモニを産んでから、また繋がったご縁がちょこちょこあって。
その1人が私が8年ベビーシッターをしていたお宅のママさん。
まぁある意味、元雇い主と元雇われ屋。という関係。
ベビーシッターを終えてもう2年以上が経つけれど、
当時ママさんの娘っ子をベビーシッターし始めたときは3才だったので
もう中学生!
月日はあっという間。
そんなママさんはヘアサロンのオーナーで
雇われていた8年間にも本当に色んなことがあった。
特に娘っ子の父親は大っ問題な方で・・・
まぁ基本家にいないし、お金も家に入れない。
ママさん、ほぼほぼシングルマザーな状態。
ベビーシッターって良くも悪くも
他人のお家の家庭事情をしっかり見れてしまう部分も多くて
夫婦間が悪化するに比例して
神経衰弱させて周りにピリピリするママさんに
私もドギマギしていた時期もある。
今はこのご夫婦も円満離婚を経て、
ママさんは新しいパートナーを見つけ
本当に人が変わったように穏やかで幸せな日々を送っている。
娘っ子も幸せそう。
大変な時期を側で見守って娘っ子ちゃんの面倒を見てきたこともあって
ママさんとは辞めてからも交流はあったものの、
特に私がミニモニを産んでから、
ちょくちょく連絡が来る。
ふいに電話してきてくれて一緒にアイスを食べに行ったり
今日は暑いから家のプールに泳ぎに来なさいよ~と誘ってくれたり。
ちょっとスーパーに行ってくる!とかあればいつでも言ってね!
もう大歓迎だから!遠慮はなしよ!と。
なんだかとっても心強い。
娘っ子もミニモニが大好きでずっと抱っこしてくれている。
まるで年の離れた姉妹のようでなんだか愛おしい。
でも、なんだか申し訳ないなぁ。とも思いつつ・・・
そんなある日。
旦那が1泊2日で不在の週末。
ミニモニを寝かしつけて一息ついて
静かだなぁ・・・
あれ・・・・・・
なんかちょっと・・・・・
なんというか、
今までにないほどの暗闇に飲まれてしまいそうな孤独を感じた。
そして気づく。
あぁ、そうか。
あのママさんはこんな孤独の闇に飲まれそうな静かな夜を
繰り返し、繰り返し、過ごして来た人なんだ。
涙が出そうになった。
ベビーシッターをしてきた私の8年間。
本職の保育士ももう10年になる。
ママさん達を分かってきたつもりだった
子供を育児を分かってきたつもりだった
でもきっと
この孤独で静かな夜を知っているのといないのでは、
心の繋がりが全く違う気がした。
別に知ったからといってそれを表立って話すわけでもないし
知らないから線を引くわけでもないけれど、
ママさんが私とミニモニを気遣ってくれる
その本心に触れる事ができた気がする。
そして
子育てを通して知る事、感じる事の多さを実感する。
この孤独をしったところで強くなれる訳ではないけれど、
この孤独をしった私だからこそ、あなただからこそ、
私はあなたを思いやる事ができる。
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